日誌(WUG, RGR)

Wake Up, Girls! と Run Girls, Run!のこと

Wake Up, Girls! 青葉の軌跡の感想の前に(ネタバレもあり)

6/6(水)から草月ホールで上演している『Wake Up, Girls!青葉の軌跡』の感想を書きたいのだけど、まだ終わってないので、現時点で感じたことの一部を書いてみたいと思います。若干のネタバレなので、少し間を開けて。

 

オッドエンタテインメント Presents 『Wake Up,Girls!青葉の軌跡』|オッドステージ|オッドエンタテインメント

 

……ところで、BILIBILI WORLD 2018に、よっぴー(声優)が参加ですか。去年のツアー初日前日の東京→上海→大阪の強行軍が思い出されます。上海はとても楽しいけど夏は暑いよ………

 

 

www.famitsu.comファミ通ゲネプロ取材記事で「Polaris衣装」が登場します。記事冒頭に登場するキャスト集合写真で前列にいるWake Up, Girls!のメンバーが着ている衣装です。

これはテレビアニメの新シリーズである『Wake Up, Girls!新章』の11話以降、および、最終話のライブシーンでWake Up, Girls!の面々が着ている衣装です。実際、舞台ではこの衣装でPolarisを歌うシーンが登場します。

ちなみに、Polaris衣装の初出と、幕張の2017年末のイベントの開催日の関係について考えるといろいろ深読みできてしまう気がするのですが、まとまってないので割愛。

2017年頭に上演された最初の舞台『Wake Up, Girls!青葉の記録』の元となったのはアニメの作品の時系列的には最も古い『Wake Up, Girls!七人のアイドル』でした。

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今回はキャラクターとして「早坂相」(はやさかたすく)が登場するので、『七人のアイドル』に続く2014年のテレビシリーズ『Wake Up, Girls!』が元となることが事前に予想されました。つまり、舞台中の時間は2014年になります。

 

ところが実際にPolarisが流れてきたのを最初の公演で見た時、頭には「?」が一瞬浮かびました。いきなり2017年(2018年)のシーンが登場するからです。2014年のテレビシリーズの続編である劇場版2本、および、テレビシリーズ『新章』を一気に飛ばした後になります。その直後に回想へと導くセリフによって作中では2014年へと時間は巻き戻されますが。

 

パンフレットを読むと今回の作品は『Wake Up, Girls!新章』という、なんとも表現しにくい、ある意味、昔からのファンにとっては強い言葉で言えば踏み絵的作品の放送があったことを踏まえた上の筋書きになっています。

 

舞台での最初のPolarisのシーンの、新章に絡んだ島田真夢のセリフ、および、島田真夢がスポットを浴びてソロで歌う歌詞はリアルにまだ続く未来への道を示しています。

 

Wake Up, Girls!という作品、およびキャラクターたちは現実世界や現実世界に実在するWake Up, Girls!のメンバー等にも取材して造形されています。2014年に放送された作品の舞台化ということは、単なる次元を変えた作品だというだけでなく、彼女たちやそれを取り巻く他の人たち、そして、舞台に対峙する客席に存在するワグナー達のあの頃をもまた思い出させます。リアルのWake Up, Girls!を元にしたWake Up, Girls!というキャラクターをリアルのWake Up, Girls!が生身で演じていること。そして、それを客席でリアルに見ているのです。

 

様々な理由で会場へと足を運ばなかった、あるいは、運べなかったすべての人のために、この軌跡はせめて映像作品としても残して欲しい。いつか大きな舞台をワグナーブレードやブリリアントカットのペンライトが埋め尽くすことができた時に見返すことが出来るように。