Run Girls, Run! Advent Calendar 2020 5日目の記事です。
Run Girls, Run!のファンのことをランナーというが、その経験について備忘録的に書いておくことにする。
社長の本
Run Girls, Run!(以下、RGR)の所属事務所の1つである81プロデュースの社長、南沢道義が2014年7月に一冊の本を著した。タイトルは『声優100年 声優を目指す君たちへ』というもの。鉄腕アトムから50年になる年に、これからの50年を見据えて書かれたものである。
当時の私はRGRの先輩ユニットであるWake Up, Girls!(以下、WUG)にハマり始め、関連するあらゆる書籍や雑誌のバックナンバーを集めていた。その1つとしてこの本の存在を知り、購入。するとそこにはアニソン・ヴォーカルオーディションの第1回の合格者であるi☆Ris、第2回のWUGが好評なので、3回目についても準備中(構想中)みたいなことが書かれていた。この本の実物が部屋の本の海の中に沈んでいるので正確な引用はできないが…(発掘したら書き直します)
さて、これを読んだ私の感想は「i☆RisもWUGもまだまだなのに、第3回はまだ早いのでは?」というものだったのだが、実際、第3回が開催されるまでには時間がかかることになった。
Wake Up, Girls!新章の発表のオーディション告知
時は流れて2016年12月11日に幕張メッセで「Wake Up, Girls!Festa. 2016 SUPER LIVE」というイベントが開催された。「SUPER LIVE」と銘打っただけあり、ライブは沸きに沸き、大いに盛り上がった。2015年末の幕張の、ある意味伝説のイベントの不完全燃焼感も解消されることとなった。
そして、このイベントの最後のほうで『Wake Up, Girls!新章』の制作発表はあった。
ワグナー待望の新テレビシリーズということで会場は大いに盛り上がり…とは単純にはならず、新作があることを喜びつつも、制作陣の大幅な入れ替えに戸惑いの空気が私の周りを包んでいた。どこかもやもやとしていた。
その年の春頃からのあれこれで監督の交代は予想はしていたものの、他のスタッフもがらっと変わることには個人的には驚きがあった。とはいえ、なんとか盛り立てていきたいという立場にあった者達は言葉を飲み込み、「これからも茨の道だとは思いますが信じてついてきて下さい」「WUGをこれからもよろしくお願いします」というリーダーやセンター言葉を受け取ることにした。
今日最後の出演者全員の挨拶、トリの青山吉能「2016年始まってから不安が大きかった。私たちも涙を流してこのまま進んでいいのかと思うこともあった。皆さんの笑顔を見れて、ほんとーーーに感謝の気持ちです。これからも茨の道だとは思いますが信じてついてきて下さい」 #WUG_JP
— WUG News (非公式) (@wugnews) 2016年12月11日
さて、新章にあたり、登場する新キャストを公募するオーディションの告知も同時になされた。
本日のWUGフェスにてお知らせさせて頂きましたが、新章に登場する新キャラクター #オーディション を開催いたします!
— WUG_AUDITION (@wug_audition) 2016年12月11日
ちなみに、声優ユニット「Wake Up, Girls!」の新メンバーのオーディションではございません!#WUG_AD#WUG_JP pic.twitter.com/NNjXedDVbP
狙うは1番右かなー
— 芹澤優(i☆Ris) (@iRis_s_yu) 2016年12月15日
シルエット的に(笑) pic.twitter.com/cTUI7w4inm
第3回アニソン・ヴォーカルオーディション!!WUGの新キャラのオーディションなのね…✨また仲間が増えるのたのしみだなぁ+゚。*(*´∀`*)*。゚+
— 澁谷梓希🍴(i☆Ris) (@iRis_s_azuki) 2016年12月15日
Wake Up, Girls! AUDITION https://t.co/sCLpD30FQw
このオーディションの告知を見てまっさきに頭に浮かんだのは「これは大変なところに飛び込んでくることになるな。これでデビューする子達は大丈夫だろうか」という「お前、それは誰目線なの?」と言われそうな感想であった。
実際、これ以降、いろいろなことがあった。最終的にはWUGの解散発表へとつながっていく。
Run Girls, Run!お披露目
2017年7月30日の早朝、幕張メッセ外周に私は並んでいた。年2回の恒例のイベント、ワンダーフェスティバル2017[夏]内のブースのひとつ、「WONDERFUL HOBBY LIFE YOR YOU!!」に参加するためである。このブースで「『Wake Up, Girls! 新章』新キャスト&新キャラクター発表会」が開催されるとアナウンスされていた。
始発の電車で乗り込み、国際展示場1ホールの海側の壁の外に形成されていた行列に並んでいた時、会場の中からリハーサルの音がしたのに気づいた。壁に耳を当ててみるっと、女性グループらしき声がWUGの「16歳のアガペー」と「タチアガレ!」を練習していたのが聞こえてきた。
早朝からメッセの外周で並んでた時、ちょうどワンホビのステージが近いところで留まっていたので、ランガによるアガペーとタチアガレのリハを聴くことができた。時間をおいて2回やってた
— Takayuki KUSANO (@tkusano) 2017年7月30日
開場し、整理券を確保し、時間になったらステージの前へ移動。イベントが始まり、スタッフ陣のトークの後、3人が登場し自己紹介。トークの後にミニライブ。
ミニライブではWUGの曲「16歳のアガペー」と「タチアガレ!」がカバーされた。「タチアガレ!」ではイントロの途中で「ウェイクアップガーーールズ!」とワグナーが絶叫するというコールがある。WUGの解散ライブがライブ版としてリリースされているのだが、その1曲目がコールがわかりやすいのでここに実例としてリンクしておく。
イントロが聴こえてくると「ランガールズラン」というユニット名を知ったばかりのワグナー達、誰に指示されるでもなく声を揃えて「ランガールズラーーーン!」とコールした。「Run Girls, Run!」という名前をこうやって初めて口にした。
お披露目されたRGRの3人は緊張は見て取れたし、初々しかったけれども、その仕上がりに驚いた。真ん中にいた子がまだ15歳で中学3年生だということにはさらに驚いた。
新しく選ばれる人はそれなりに経験値積んでる人が来るんじゃないかなあと思ってたけどそのとおりだった。スケジュール的にもそうなりそうかなと。実際、現7人の初期のステージに比べたら安定感はあった。ただ、今の7人のレベルが上がってるので、そのあたりの差で初々しさがあった
— Takayuki KUSANO (@tkusano) 2017年7月30日
イベントが終ると、その場で配られたメンバー発表の号外を模したフリーペーパーを手に帰路についた。WUGちゃんをこれからも応援はするけれど、とにもかくにも世に出たこの3人も一緒に追いかけていきたい。いろいろと懸念はあったのだけど、そういう感じるのには十分なステージだった。
アニサマ2017 けやきひろば
次にRGRをこの目で見たのは、2017年8月25日(金) に開催された『アニカラ THE わ〜るど スペシャルステージ』というステージ。Animelo Summer Live 2017 THE CARD、通称「アニサマ」の本編開演前の屋外イベントで、一種のお祭りである。無法地帯ではないが、事実上の無法地帯のようなイベント。危険なので大抵はエリア外から遠目に見ることが多いのだが、この時ばかりはと前に言ったような記憶がある。
RGRが披露したのは3曲。お披露目で歌った「16歳のアガペー」に「タチアガレ!」に加えて「リトル・チャレンジャー」である。「リトル・チャレンジャー」というのは、アニメ『Wake Up, Girls!』という作品において、WUGのライバル(というには大きすぎる)ユニットであるI-1clubという、AKB48的なアイドルグループのデビュー当時の楽曲という設定のものだ。「生まれたばかりのアイドルが勇気を出して信じ合える仲間と共に冒険へと乗り出し進み行く」という曲。歩み始めたばかりの彼女達にこそふさわしい曲だ、と、感じられた。
2017年8月25日(金) アニカラ THE わ〜るど スペシャルステージ 《出演》Run Girls, Run!(林鼓子 、森嶋優花 、厚木那奈美 ) #RGR_JP #anisama
ショーケースイベント Vol.1
次に出会ったのは、RGRのショーケースイベント「Run Girls, Run! ショーケースイベント 位置についてよーいドン!」だ。昼夜公演を日をおいて3日、全部で6回あったのだが、チケット争奪戦の結果、なんとか初回以外の5回は確保できた。その初回の時間帯には別のプライベートな用事(親戚の結婚式)が入ったため、私が参加したのは初日の夜公演からである。
初日、2017年9月24日の会場は、代々木のライブハウス「LIVE labo YOYOGI」。夜公演の開演前、夕方に到着してみると、フラスタが入口にぽつんと置かれていた。Twitterで反応を見つつ会場のある地下へと降りる細い階段を見下ろす入口の前で立っていた。
会場推し (@ LIVE labo YOYOGI in 渋谷区, 東京都 w/ @marcysnet) https://t.co/FL7o2JbzSU pic.twitter.com/eSJQrLeXPo
— Takayuki KUSANO (@tkusano) 2017年9月24日
地上にもイベントの盛り上がりは伝わってきた。
新曲やるのね
— Takayuki KUSANO (@tkusano) 2017年9月24日
しかも新曲があったらしい。期待は高まる。
なんか盛り上がってるな
— Takayuki KUSANO (@tkusano) 2017年9月24日
夜公演のステージは堂々としたものだった。「カケル×カケル」は初見で一発で「入ってくる」曲だったし、歌もトークも朗読劇もそつなくこないしていたのではないかと思う。
続く。